無施肥・無農薬

西口農園では野菜栽培において化学合成・自然原料に関わらず農薬を一切使用していません。
肥料についても化成・有機に関わらず不使用、米ぬか・籾殻・牡蠣殻などの補助資材はもちろん畜糞・汚泥・植物性などの堆肥すら畑には入れません。

何故?
そう問われれば「肥料や農薬の危険性が」とか「持続できる農業が」などと答えるのが正しいのかもしれません。

まあ、そういった思いがあるのも確かですが、単純な話、植物は自分自身で育っていく力があるので、それを信じて過保護にはしないというだけです。
時には成長を手助けするために近くの草を刈ったり、進む道を整えるために支柱を立てて誘引したりもしますが、あくまでお手伝いするという感覚です。

確かに肥料をやれば早く大きくなります。
農薬を使えば虫害や病気を気にせずに育つことができます。
そうして育った野菜に果たして「生命力」はあるでしょうか。

私が畑に入れる(戻す)ものはせいぜいその畑で育った作物の残渣と草、そしてその土地の湧き水・地下水だけ。
外部から持ち込むことなく、その土地(畑)だけで循環でき、そして厳しい自然環境の中で育った生命力あふれる野菜栽培、そんな農業の姿を目指しています。